復興支援活動

石巻ボランティア2012

仮設住宅の集会所で子どもたちと遊ぼう!

宮城県石巻市の仮設住宅や周辺で暮らす子どもたちの心のケアを目的に、2012年3月から11月にかけて月に1度ボランティア活動を行いました。 「NPO法人にじいろクレヨン」の協力のもと、石巻市内の仮設住宅を訪問し、お絵かきやスポーツを一緒に楽しみながら、遊び場を失った子どもたちが自然体で自由に遊べる時間をともに過ごしたほか、にじいろクレヨンの柴田代表から石巻の子どもたちの現状を聞きました。また現地視察では地元のタクシー運転手の方から被災直後の話を伺うなど、震災当時の様子と石巻の今を"見て""聞いて""感じる"活動となりました。
ボランティア参加者はのべ51名にのぼり、「テレビや新聞で聴いていた情報と実際にこの目で見るのとでは全然違う」「現地に来て本当によかった」といった声が多く聞かれました。現地の課題を再認識するという意味でも被災地に足を運ぶことの意義の大きさを実感しています。

当日の様子

  • 当日の様子
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イベントの様子はこちら

参加者の声

・現地視察にて実際の被害の状況と復興のスピードの遅さを痛感。現実に起きたこととして理解することはできても、簡単に言葉には表せられないと思いました。
・復興というと「原状回復」的な発想になりがちですが、にじいろクレヨンの活動は新たなもの、より良いものを作り出そうという「前向きさ」を感じました。
・コミュニティの形成やコミュニティ全体で子どもたちを守る、育成するという点においては、実は東京など大都市のほうが崩壊しているのではないかと感じています。ある意味、にじいろクレヨンのような活動は、石巻に限らず、全国各地に必要とされる活動になる、新たな可能性を感じました。
・あどけない笑顔で遊んでいた子どもも、つい最近まで夜泣きが続いていたということを聞き、心に負った傷の深さは計り知れないと思った。
・ビーズブレスレットを作ってほしいとおねだりされ、作ってプレゼントすると、とても喜んでくれた。
・タクシーの運転手さんが話してくださった当日のこと、家族のこと。町中に貼られていたポスターからの『がんばろう!』『まけるな!』という意思や復興への願いと、ときおり無念な思いが掛け合わさって、震災はあの日で終わったことではなく、震災の上に日常があり、それはこれからもずっと変わらないと、現地の生の声を聞いて改めて感じました。
・柴田さんの被災当日の生々しい体験と、被災して窓ガラスが割れ、3階が焦げている小学校とが頭の中でリンクし、ある意味追体験ができた。それによって心に刻まれた凄惨な体験や苦しかった避難所生活がある程度自分のこととして感じられたし、感じることでボランティアの意義や意味が理解できた。そうでなければ、ただの自己満足のボランティアに終わってしまっていたので、"自分のこととして感じる"ことが非常に大事だと実感した。

【開催概要】

日時
2012年3月~11月 計9回(月1回ペース、1泊2日)
会場
宮城県石巻市内の仮設住宅 のべ23ヵ所
 (南境第4・7仮設住宅、旭化成パワーデバイス社有地仮設住宅、あけぼの集会場、蛇田北部第1・2仮設住宅)
目的
◆心のケア  子どもたちの心のケアを主眼にコミュニケーションを図る
◆現状を知る 石巻市を視察し、現地の方から話を聞くことで現状を知る
◆記録に残す 石巻市の復興状況を定点観測し、記録に残す
参加人数
子どもたち:のべ250名
ボランティア:のべ51名
プログラム
◆1日目
 ①タクシーガイドによる石巻現地視察、現状を写真で記録
 ②NPO法人にじいろクレヨン柴田代表による講演
  「にじいろクレヨンの活動および石巻の子どもの現状」
 ③ボランティア活動(1ヵ所)
 ④地元の食事とお酒で懇親会
◆2日目
 ボランティア活動(2ヵ所)
協力
NPO法人にじいろクレヨン、フューチャーアーキテクト株式会社